オルレアン継承戦争 -1689年-
全ドイツを荒廃させた30年戦争が終わった後、プファルツ選帝候カール・ルードヴィッヒはフランスと結ぶことにより、自国の立場を強め、又ライン地方の平和をも持続させようとして、娘エリザベート・シャルロッテをルイ14世の弟オルレアン公に嫁がせた。当時の君主国は君主の私有財産のように考えられ、結婚や相続によってとんでもない方向に合併される可能性があった。選帝候には息子がいたからその点でフランスにつけ込まれる隙はなかったはずなのだが、その息子が跡取りを残さないで死ぬと、かねてライン地方を狙っていたルイ14世は、弟の姻戚関係からこの国の相続権を主張して、大軍を発してハイデルベルクを攻めてきた。ハイデルベルクはフランス軍の攻撃で大破壊されてしまうが、ルイ14世の野望に脅威を感じた列国の力で、結局フランス軍は撤退した。