宗教改革 Refomation
宗教的には1517年のマルチン・ルターによる95ヶ条の意見書に始まる。
教会は大聖堂を建てる資金集めにどんな罪も許されるという免罪符を販売する。ここに免罪符を批判し、真の信仰はどうあるべきかを論じたのが、この95ヶ条の意見書で、真の救いは内面的な悔い改めと福音の信仰によってのみ成されるのであり、教会の売る免罪符には何の罪を許す効力もなく、むしろ信仰にとって有害であるといった主旨のものである。
ルターは当時腐敗しきっていた教会を批判し、福音に基づく真の信仰を訴えた。ギリシャ語原点の新約聖書を当時のドイツで使われている分かり易い表現を用いた言語に訳した。人々にとって聖書を身近なものとし、彼自身が提唱した福音主義を民衆の間に定着させた。
ルターの関心が神と信仰にあったのに対し、民衆は宗教改革の中での社会的な大きな変革を求め、騎士戦争や農民戦争のような反乱が起こる。領主は教会が持つその莫大な土地や財産を没収するために領内の修道院の多くを解散させた。
1517年から1560年前後頃までは宗教改革が始まった第一期である。この時期はプロテスタントの思想的基盤が明らかにされ、国家と教会をめぐる諸問題そして宗教改革をとりまく国際関係があらわになった時期である。カトリックとプロテスタントの対立が主として国内問題であった時期は1618年に終わりを告げ、宗教改革の最終局面となった、30年戦争を迎える。