ジョット
Giotto di Bondone
1267頃-1337
イタリアの画家,建築家。フィレンツェの近郊に生まれ,主としてアッシジ,フィレンツェ,ローマ等で活躍。チマブエの弟子と伝えられるが,不明。純造形的にも,図像学的にも,イタリア絵画をビザンティン文化の伝統から解放した最初の人として,イタリア絵画史上きわめて重要である。従来の図式的で生硬な人物に初めて人間的な息吹きを与え,また平面的な背景の描写に現実的な空間感覚を導入し,次代のルネサンス絵画の開花を促した。作風にはローマ派の絵画やイタリア・ゴシック彫刻の影響がみえる。代表作にパドヴァのスクロベーニ(アレナ)礼拝堂の《マリア伝》《キリスト伝》《ヨアキム伝》(1303年―1304年),フィレンツェのサンタ・クローチェ教会の《両ヨハネ伝》および《聖フランチェスコ伝》(1320年代),アッシジのサン・フランチェスコ聖堂の《聖フランチェスコ伝》(1296年―1299年ころ)など。1334年から建築家としてサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の鐘塔に着手したが,業半ばで死去した。