マルティーニ
Simone Martini
1285頃-1344
イタリアのシエナ派を代表する画家。シエナ生れ。従来のビザンチン様式を捨てて,北方ゴシック様式をとり入れ,ジョットの緊密な構成とドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャの柔らかな色彩を総合して甘美で情緒のある宗教画を描いた。代表作にシエナ市庁舎の壁画《マエスタ(荘厳の聖母)》(1315年),《聖マルティヌス伝》壁画連作(1315年―1317年ころ)などがあるが,最も名高いのはシエナ大聖堂のための祭壇画《受胎告知》(1333年,フィレンツェ,ウフィツィ美術館蔵)である。1340年から南仏アビニョンの教皇庁に赴いて仕事をし国際ゴシック様式の端緒を開いた。また,すぐれたミニアチュールも残している。