ミケランジェロ 

Michelangelo Buonarroti

1475-1564

イタリアの彫刻家,画家,建築家。レオナルド・ダ・ヴィンチ,ラファエロとともにイタリア盛・後期ルネサンスの代表的芸術家。フィレンツェに近いカプレーセに生まれ,フィレンツェに出て,1488年ギルランダイオの工房で絵画を学び,翌年彫刻家ベルトルドに師事。1590年―1592年ロレンツォ・デ・メディチの庇護を受け,メディチ家に出入りする多くの芸術家,学者,人文主義者と交わり,フィチーノらから新プラトン主義の洗礼を受けた。その後,ボローニャ,ヴェネツィア,ローマに旅し,以後フィレンツェとローマで活動。彫刻は,ドナテロ流の力強い写実性と古典古代の理想主義との融合を特色とし,フィレンツェ市庁舎の前に立てた《ダビデ》(1501年―1504年,フィレンツェ,アカデミア美術館蔵),教皇ユリウス2世の墓廟に刻した《モーゼ》(1515年ころ,ローマ,サン・ピエトロ・イン・ビンコリ聖堂蔵),フィレンツェのサン・ロレンツォ教会内メディチ家礼拝堂のためのロレンツォおよびジュリアーノ・デ・メディチの肖像(1525年―1534年ころ)と4部作《夜》《朝》《昼》《夕》(1524年―1531年)などが代表作。絵画では,バチカン宮殿のシスティナ礼拝堂の天井画(1508年―1512年)や同礼拝堂の祭壇壁画《最後の審判》(1535年―1541年)が名高い。建築ではサン・ピエトロ大聖堂の大ドーム設計とカンピドリオ丘上広場の整備計画などが知られる。これらの彫刻,絵画,建築作品は,ルネサンス芸術の最高峰であると同時に,激しい表現性のゆえにバロック芸術の先駆ともなった。なお,詩作もよくし,多くのソネットを残した。