ティツィアーノ
Tiziano Vecellio
1490ころ-1576
イタリア盛期ルネサンスのヴェネツィア派を代表する画家。画家本人の誇張により生年は1476年または1477年とも言われる。北イタリアに生まれ,9歳の時ヴェネツィアに出てモザイク師の門に入り,のちジョバンニ・ベリーニやジョルジョーネに師事。華麗な色彩を用いて風俗画・風景画的要素の多い歴史画,宗教画,神話画を描き,肖像画にも傑作を残した。初期の抒情的表現は,中期以後,力強い動感と劇的な迫力に富む表現に到達し,ヴェネツィア派の画風の頂点を極めるとともに,ルーベンス,ベラスケスなどにも影響を与えた。代表作に《聖母被昇天》(1516年〜1518年,ヴェネツィア,サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラリ聖堂蔵),《聖愛と俗愛》(1515年ころ,ローマ,ボルゲーゼ美術館蔵),《ダナエ》(1545年〜1546年,ナポリ,カポディモンテ美術館蔵),《ウルビノのビーナス》(1538年ころ,ウフィツィ美術館蔵)などがある。