観光スポット



サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 
Chiesa di Santa Maria delle Grazie     


1466年〜1490年にかけて建てられたルネッサンス様式の教会。この教会に隣接する旧ドメニコ派修道院の食堂として使われていた所に、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「最後の晩餐」が描かれている。これは1495年から2年間かけて描かれた、左右8m、上下4mのテンペラ画の大作である。じっくりと時間をかけて描き進めるタイプの画家であった、レオナルド・ダ・ヴィンチはこの絵の制作にあたり漆喰の乾く前に描き終えなければならないフレスコ画法を嫌い、加筆や修正が自由なテンペラ画法を採用した。しかし湿気のために壁画は20年も経たない内に傷みだしたという。1726年から記録に残るだけでも6回の修復が行われ、筆が加えられた。ナポレオンの時代には馬屋として使われ、第二次世界大戦の際には、建物が爆撃にあい壊された。壁の前に砂のうを積み上げ保護していたためにこの絵は奇跡的に助かった。その時の模様と現在続けられている修復の様子がパネルで堂内に展示されている。修復作業は1947年に始められ、1980年からはブランビッラ女史の手によって後から加筆された部分を取り除き、レオナルドが描いた当時の壁画を復活させる作業が続けられている。「最後の晩餐」の向かいの壁面にはジョバンニ・ドナート・モントルファーノ(1495年)の「キリストの十字架刑」のフレスコ画が描かれている。同じ頃描かれた絵なのにこちらは従来から伝わるフレスコ画の手法に基づいたので保存状態がよい。

隣接する教会の中には特に入らないが、「最後の晩餐」の絵画説明の後、売店で絵はがきなどを購入するために若干のフリータイムを取るので、興味のある人はその時に覗いてもらおう。大きな円蓋で覆われた内陣の設計はブラマンテによるもの。



スフォルツァ城 Castello Sforzesco

ドゥオーモ広場から北西にのびるダンテ通りの突き当たりに建つ城。14世紀にヴィスコンティ家が居城を建て、その後15世紀にスフォルツァ家によって改築され現在の姿となった。城内には考古学博物館と考古美術館がある。美術館にはミケランジェロの最後の作品「ロンダニーニのピエタ」や、2階の絵画館にマンティーニャ、ベリーニ、ティントレットなどの絵画が、さらに塔を横切って進むと3階に陶器、衣装、2階に古代楽器などのコレクションが展示されている。
城の裏には、センピオーネ公園が広がっている。48ヘクタールの敷地内には、展示会場や展望塔、美しい彫刻が施された「平和の門」などがある。

正面でバスを降り、門をくぐって中庭を抜け裏へでる。ガイドさんの説明を聞きながら20-30分ほどの観光で城内部の博物館へは旅行会社、観光時間などによって入る場合と入らない場合がある。バスは裏へ回送される。


ドゥオーモ Duomo (8時〜19時)
市の中心に位置するミラノのシンボル的存在の大聖堂。1386年ヴィスコンティ家の命により建設が開始され、500年以上の大工事の末に完成したイタリア・ゴシックの代表的建造物である。
聖堂は、奥行き148m、幅91m、高さ109mで、ゴシック建築としては世界最大。バラ色や紫色に変化する目が詰まったカンドリア産の大理石と、そびえ立つ135の尖塔、そこには3400以上の彫像が装飾されている。17世紀から様々な設計がされてきたファサード( 正面)は、ナポレオンの命令によって19世紀初頭に完成している。青銅でできた5つの正面扉は右から「ドゥオーモの歴史」「ミラノの歴史」「マリアの生涯」「ミラノの守護聖人アンブロージョの生涯」「コンスタンティヌス帝の勅令」を浅浮き彫りで表現している。

教会内部に入り、ガイドさんの説明を聞きながら30分ほど聖堂内を観光する。

  • 入ってすぐの床に星座の名前や時刻が刻まれており、右手上方に開いた小さな穴から差し込む光が日付や、時刻を指し示す。
  • 中央祭壇手前に高さ68mの円蓋がそびえる。16世紀ペレグリーニの設計でバロック風の4つのアーチをもつ。
  • 中央祭壇の下には16世紀の大司教カルロ・ボッロメオの遺骨をまつった礼拝堂と隣接して宝物庫がある(9-12、14:30-18 料金3.000リラ<ツアーには含まれない>)。14-17世紀にかけての聖具、4、5世紀の金製品が収められている。
  • 窓には15.6世紀(一部19.20世紀)の大きなステンドグラスがはめ込まれている。特に美しいのは右側翼廊の奥にある。
  • 右翼廊の右側の壁にジャン・ジャコモ・メディチの墓。16世紀レオーネ・レオーニ(アレッツォ出身でミケランジェロの影響を受けている)の作品。
  • 左翼廊の奥にトリブルツィオ製作のブロンズ製の大燭台。当時のフランス芸術の粋を集めたものといわれる。
  • 正面入口近くの階段を降りた所に4世紀に造られた八角形の洗礼堂の跡が残されている。ここで聖アンブロシウスが聖アウグスティヌスに洗礼を授けたといわれている。その横にはやはり4世紀に建てられたドゥオーモの前身であるサンタ・テクラ教会後陣の跡が残されている。この教会はドゥオーモ周辺を整備するために15世紀に取り壊された。
  • ドゥオーモ屋上 Salita ai terrazzi
    ドゥオーモの屋上にはエレベーターで上ることができる。ヴィットリオ・エマニュエル大通り側を壁づたいに行った建物の後方に乗り場がある。上からは天空を突き刺すようにのびる尖塔を間近に見ることができ圧巻。フリータイムがあるツアーなら是非上ってみよう。<夏期9:00-17:30、冬期9:00-16:30 料金8.000リラ>



    ヴィットリオ・エマニュエレII世ガッレリア
    Galleria Vittorio Emanuele II
    ドゥオーモ広場とスカラ座広場を結ぶガラスの屋根で覆われたアーケード。高級ブティック、カフェ、レストランが建ち並んでいる。1865年〜1877年にかけて造られたが第二次世界大戦で破壊され、1946年に再建された。中央の丸天井には東西南北の美しいモザイク画があり、それぞれアメリカ、中国、アフリカ、ヨーロッパの4大大陸が表されている。スカラ座広場にはスフォルツァ公のもとで活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチの像が立っている。

    ガイドさんと共にドゥオーモ広場もしくはスカラ座広場からアーケードを通り抜け、中央の丸天井の所で説明を聞く。

    スカラ座 Teatro alla Scala

    世界的に有名なオペラの殿堂だが、外観は砂色をしたネオ・クラシック様式のシンプルなもの。1778年にサンタ・マリア・デッラ・スカラ教会の跡地に建てられたためこの名前で呼ばれる。2.200人の観客が収容でき、舞台の広さは780平方メートルと世界で最も広く、ドーム型の天井はすばらしい音響効果を生みだしている。第二次世界大戦で焼失し、1946年に再建された。オペラのシーズンはミラノの守護聖人、聖アンブロージョの祝日の12月7日から始まり、7月初めまで続く。オフシーズンにはバレエなどが上演されている。

    スカラ座のチケット購入

    チケットはスカラ座正面に向かって左手の道を進んだ地下の売場で、演目初日の15日前から購入できる。入口に空席情報を示すモニター画面が設置されている。予約は3カ月前から書き留めまたはFAXで1人2席まで受け付けており、初日の14日前までに入金し、公演の2時間前までに受け取る。当日は公演開始の45分前から天井桟敷の200席分が売り出される。
       平土間席<PLATEA(プラテア)>--85.000〜150.000リラ
       バルコニー<PALCHI(パルキ)>--40.000〜150.000リラ(両サイドの席は見えにくい)
       天井桟敷<GALLERIA(ガッレリア)>--20.000〜70.000リラ

    Tel 88791  Fax 8879297,8879308
    12:00-19:00(祝日は 10:00〜) 休み 7月〜8月 年末年始
    (公演日の19:00-20:15は当日券のみ発売)

    オペラ博物館 Museo Teatrale <有料>
    スカラ座の正面左手の入口を入り階段を上っていく。階段を登り切ると博物館の入口がある。著名な作曲家や指揮者、歌手の肖像、愛用した品々、スカラ座で上演されたオペラの舞台衣装や舞台装置の模型など、スカラ座を舞台に繰り広げられた音楽芸術とそれに関わる芸術家達の歴史が展示されている。スカラ座の内部も覗くことができる。<開館:9時〜12時、14時〜18時(祝日、夏期日曜日は9時半〜12時半、14時半〜18時)休館:月曜、冬期日曜日>
    ブレラ絵画館 Pinacoteca di Brera

    イタリアでも5本の指に入る程の美術館なのだが、現在展示室や展示品の移動や修復が行われている為開放されていない部屋もあり、目指す絵画が見れないこともある。
    16世紀に着工され17世紀の中頃に完成した、赤煉瓦のどっしりとした建物。中庭に入るとカノーヴァの作品である「ナポレオン1世の青銅像」が目に入る。階段を上った左手が絵画館の入口となっている。
    18世紀末に女帝マリア・テレジアにより美術学校が創立され、その教育用に作品収集が始まり絵画館が開館した。19世紀初めにコレクションは800点を超えるまでに至ったが、19世紀にナポレオンがミラノを首都として建設したチザルピーナ共和国時代に更に拡充されている。
    ロンバルディア派、ヴェネツィア派の作品を中心にエル・グレコ、レンブラント、ルーベンスなどの外国人の作品、19、20世紀のイタリア絵画が展示されている。必見はヴェネツィア派の作品では、マンティーニャの「聖母子と天使」と「死せるキリスト」(15世紀)、ジョバンニ・ベッリーニの「ピエタ」(15世紀)、ティントレットの「聖マルコの遺体発見」(16世紀)。中部イタリア画家の作品では、ピエッロ・デッラ・フランチェスカの「ウルビーノ公モンテフェルトロの聖母子と聖人の祭壇画」(15世紀)、ラファエロの「マリアの結婚」(15世紀)、カラバッジョの「エマオの晩餐」(17世紀)など。

    <レオナルド・ダ・ヴィンチ>科学技術博物館
    Museo Nazionale della Scienza e della Tecnica

    11世紀に建てられたベネディクト派の修道院の建物を使用して、過去から近未来にわたる科学技術に関する資料や模型を25の部門に分けて展示している。
    一番の見所は2階にあるレオナルド・ダ・ヴィンチ大展示室<Grande Galleria de Leonardo da Vinci>で、レオナルド・ダ・ヴィンチの手帳に記された設計図をもとに作られた様々な模型が並べられている。