ヴェネツィアはヴェネト州の州都で、周辺の島々やイタリア本土の町メストレを含めて460平方キロメートルの面積を占める。そのうちラグーナが260平方キロメートル、水面に現れている土地が200平方キロメートルである。人口は約31万人で、ヴェネト州の40%を占めるが、本土に19万人、ラグーナの島々に4万5.000人そしてヴェネツィア本島に7万5.000人ほどの人々が住んでいる。ヴェネツィア本島の家賃は上がり続けているために島を出て本土に移り住む人が増えていて、島の住人は高齢化し、平均年齢が46才をこえている。 ヴェネツィア本島はイタリア本土から4km、海からは2km離れ、イタリア本土とはリベルタ橋でつながっている。118の島が400の橋で結ばれ、160の運河が網の目のように張り巡らされている。人々の交通手段は水上バス、水上タクシー、渡しの為のゴンドラなどで荷物を運ぶ手押し車と乳母車の他、車の付いた乗り物は中世の頃から禁止されている。子供の乗る自転車も一部の地域で許可されているだけである。 ヴェネツィアの町の土台は地面を強化するために地中深くにあるカラント層までカラマツ、アカガシワなどの堅い木の杭を無数に打ち込み作られている。このような木の杭の上に海水に強いイストリア産の石が置かれその上に建物が建てられる。 住居は方形をした中庭を取り囲むように建てられている。1階に倉庫、主階から上が住居として使われている。イタリア語で広場を表すピアッツァと呼ばれるのはサンマルコ広場のみで(後から作られたローマ広場は別 )それ以外の広場はカンポとかカンピエッロと呼ばれ、これらの広場には深く掘られた貯水槽が設けられている。かつてはそこに雨水をため、各貯水槽の上にはそれぞれ特長のある縁石を備えた井戸が作られ、人々の飲料に使われていた。現在では本土から海を通 して上水道や下水道、電気などがひかれている。 |