ヴェローナの概要

ヴェローナはヴェネト州、ヴェローナ県の県都。(ヴェネト州には州都ヴェネツィアを含め7つの県、ベッルーノ、パドヴァ、ロヴィーゴ、トレヴィーゾ、ヴィチェンツァそしてヴェローナがある。)人口約25万人、ミラノの東152キロ、ヴェネツィアの西115キロの地点に位置する。西にはイタリア最大の湖ガルーダ湖があり、レッシーニ山地の最後の斜面のゆるやかな丘と、果てしなく続く平野の間をアディジェ川がゆっくりと蛇行している。アディジェ川はその源をイタリアからオーストリアへ抜けるブレンナー峠あたりに発し、アドリア海へとそそぎ込んでいる。

古代ローマ時代から主要な3つの道路、トリノとアクイレィアを結ぶ<ガッリア街道>、アルプスとリグリアを結ぶ<ポストゥミア街道>、ローマとチロル地方を結ぶ<アウグスタ街道>が交差した、交通の要衝として栄えた。町は「リトル・ローマ」と呼ばれ、公共市場(フォロ)や劇場、円形闘技場などが造られ、他の都市に見られないような活気にあふれていた。

中世の頃には自治都市となり新風が町に吹き込み、スカラ(またはスカリジェーレとも言う)家を中心に、芸術文化が花開く。この時代には数多くの教会や広場が新築、復元されている。

ミラノのヴィスコンティ家、ヴェネツィア共和国、フランスのナポレオン、オーストリアと時代によって支配者が移り変わり、第二次世界大戦では戦火にさらされ、アディジェ川にかかる由緒ある橋などが爆破されている。

現在はミラノやヴェネツィアを結ぶ中継地点として、またイタリアとドイツ、オーストリアなどの近隣諸国を結ぶ中継地として栄えている。農業の集散地として、また商業、工業(ヴェローナの靴の生産はイタリアで1位)ともに盛んで、「ロミオとジュリエット」の町として訪れる観光客も多い。

ヴェローナ出身の音楽家

  • G・トレッリ(1658-1709)は1676年にサント・ステファノ教会のヴァイオリニストだった。
  • G・ガッツァニーガ(1743-1818)ポルポラに師事し、多くのオペラを書いた。
  • A・サリエーリ(1750-1825)ベートーヴェンを教えた。
  • ロザンナ・カルテリ(1930-)ソプラノ歌手。
  • C・M・ジュリーニ(1914-)名指揮者。
  • 絵画では画家ピサネッロ(1395-1450頃)を代表とするヴェローナ派の画家たちを生み出した。
    またティントレットと並ぶヴェネツィア派最大の巨匠ヴェロネーゼ(1528-1588)はヴェローナの生まれである。